チベタン・マスティフ(通称:チベット犬 中国語名:藏獒 Zàng áo)は一度は名前を聞いたことがあると思います。
しかし、2008年頃に「強くて大きい国産犬」として人気が出た際は、なんとおよそ5000万円、2014年には2億の高値がつくチベット犬が登場したことは、ご存知ないかもしれません。
そんなチベット犬も、今では価格も下がり、業者が肉食用に転売したり、中には飼育を放棄した人によって、野犬化し、人々に被害をもたらしています。
ここまで、既にとても悲しい話ではありますが、日本語のニュースであまり見なかった
”忠誠心があるからこそ引き起こした悲しい事件”があったので紹介します。
チベタン・マスティフとはどんな犬か?
簡単な紹介は、wikipediaで↓
チベタン・マスティフ (Tibetan Mastiff) は中国チベット高原を原産地とする超大型犬。その名が示すように俗にチベット犬とも呼ばれる希少種である。中国語では「藏獒」(Zàng áo) あるいは「西藏獒犬」(Xīzàng áoquàn) となり、「東方神犬」との異名もある。チベット語ではདོ་ཁྱི།(ドーキー)と呼ばれている。
wikipedia「チベタン・マスティフ」最終更新 2017年11月10日 (金) 11:44
ちなみにチベット高原の西藏はこちら
覚えてほしい特徴として
・気性が荒く、力が強い
・体は70cm、70キロもある
・体毛は硬い
・主人への忠誠心が高い
一方で・・・
・特に幼少期に、記憶力が悪い とされ、
私の中国人の知人の言葉を借りれば、
『気性が荒く簡単に近づけない上に、記憶力が悪いバ・・』
(また1人しか記憶できないと・・)
いずれにせよ、
忠誠心が強いのか(もしくは頭が悪いのか・・)
主人にとても尽くし、敵に対し勇敢に戦い、
護衛犬、猟犬、番犬に優れているとも言われます。
この忠誠心(もしくは頭が・・)が理由で、
悲しい事件が置きました。
悲しい事件とは?
悲しい事件は、2010年4月の玉树地震(青海地震と呼ばれ、チベット自治州玉樹県で発生)の時に起きました。
『藏獒は知られているように、最初の1人の主人に忠誠を誓い、近寄りがたく、獰猛で、護衛犬に最も向いている犬です。しかし、地震後に藏獒の収容にとても苦労しました。』
『4日過ぎても主人以外の人があげた餌をちっとも食べず、水しか飲まなかった。
地震によって命を落とした近隣住民の家に行き、藏獒を救出に行くと、この犬は廃墟になった家をずっと歩き回っているのです。一度やってきた消防士を追い返しました。私は何度も肉を彼にあげようとしましたが、一切食べなかったのです。
この犬が飢え死ぬだろうと、とても心配しました。』
この地震によって、1人の主人しかいなかった多くの藏獒が、
”无主”(主人がいない)境地に立たされました。
地震によって藏獒(チベタン・マスティフ)の幼犬は8割が亡くなったそうです。
しかし皮肉にも、
この藏獒は、静かに廃墟となった家を見守るか、あるい流浪した結果、人々を救助するための来た人々に噛み付くなど、少なからず妨害をも、してしまったのです。
悲しい事件の中での良い話
ここまで悲しい話でしたが、
知っておくべき価値ある話もあります。
ある藏獒は地震が起きる前に警告を発し、主人の命を救いました。
『早朝に一度目の地震が起きた時、藏獒はすぐに吠えはじめました。
私達がどんなに叱りつけても止まらず吠えたのです。
彼女は危機を察知し、家族を外に出しました。すると間もなく地震が起きたのです。』
犬が主人を助けるといった話は良く聞きますが、
チベット犬ほど、純粋な忠誠(記憶力が悪いことも影響あるかもしれませんが)と、強すぎる力の結果、人々に愛されたり憎まれたり、波瀾万丈な犬はいないのです。
ニュース引用先:http://bbs.goumin.com/thread-761896-1-1.html
気の荒々しい犬は女には向かない。男向きの犬がいる。日本の女はフレンチマスチフやブラジレイロ犬や土佐犬を見たら怖がる。女は知らない男が近づいたら怖がるから。