前回書いた【中国の広州スーパーコピー「服・靴・ブランド品」、視察の旅】の記事が好評でして、今回は第2弾です!
中国産は「粗悪、偽物」というイメージを持ってらっしゃる方に、中国産もクオリティ高いものはあるし、偽物なのにクオリティ高すぎるものもあるし、 というのが伝わったら嬉しかった前回の記事!(そもそも日本も中国産だらけだし・・)
今回も似たような”スーパーコピー体験”のお話です。
※ちなみに、もちろん偽物でビジネスをする訳ではなく(違法)、「偽物なのにこんなにクオリティ高いの?」を体験するのが好きで各地見て回っています。
春節旅行へ
コロナ発信源(病原菌がどこからスタートしたのかはさておき、拡がり始めたという意味で)となった中国。わたしも当初は普通に労働をしており、中国の数少ない祝日(※)がくるのにワクワク、そうまもなく春節でした。
春節に入り、コロナのニュースが日に日に大きくなり、外出を控えるといった情報も徐々に強まってきました。緊急事態宣言のようなものはないものの、マスクや交通機関で検温など、予防がされていました。
私は、中国国内旅行に行くと決めており、今回は特に行きたいという場所はなかったのですが、まだ未開拓のアモイを中心に、東海岸の都市をふらふらと周遊すると決め、5泊くらいの予定でとりあえずアモイに向かいました。
アモイに到着すると船上ツアーや市場、レストランは通常営業しており楽しめたものの、メイン観光地はほとんど封鎖されていた為、予定よりまわる先がなくなりました。そこで、以前知人の中国人が教えてくれた都市、莆田に向かいました。
スーパーコピー靴の町(偽物靴)、莆田
この莆田は知る人ぞ知る、偽物靴で有名な町です。昔はナイキ・アディダスなどの正規品を生産する工場地帯として栄えましたが、今ではそっくりな模倣品を売る地域となっています。以前紹介した広州のスーパーコピー服市場ほど栄えていないものの、ここの靴も負けず、本物そっくりと有名な場所です。
日本語記事や中国語記事でも、なかなか偽物エリアの場所をきちんと言及している記事は少なくかなり検索に苦労しましたが、1件確かそうな候補地を見つけ、とりあえず行ってみることにしました。(莆田に関する記事は監視対象で削除されているのかもしれません。)
高鉄駅に到着すると降車する人はほとんどおらず、改札は防護服を着たお兄さんたちが検温器を持って待ち構えています。
タクシーでホテルへ向かうと。お店が全然空いておらず、「これは・・どの店も空いてないかな・・しかも春節だし・・」と思いながらホテルに到着すると、
『うちのホテルは外国人は宿泊できません!』
あー やってしまった。中国ホテル予約あるあるです。外国人宿泊NGを予約してしまう。。Ctripで外国人対応可と書いてあったのですが、今回はババを引きました。
仕方なく、近場の泊まれそうなホテルに電話をかけて、別のホテルを見つけました。現地についてからホテル再予約には慣れっこです・・。
受付のお姉さんには春節のこんな時期に日本人がくるなんて珍しすぎるし、しかも偽物市場をしってるなんて、と驚かれました。また残念ながら偽物靴のエリアは閉まってると教えてくれました。(コロナというより春節で)。内心がっくり。しかし他にやることないので、次回来たときのために場所だけでも見ておこうと現地に向かいました。
ついに見つけた莆田スーパーコピー市場
到着! 「安福电商城」です!
実際にタクシーで行ってみると店の市場のシャッターは空いていない。人もほとんどおらず、やはりダメかと諦めかけてましたが、なんと奥の方に数店舗あいてるお店がありました。
これは嬉しい誤算。意気揚々と1件目のお店に入っていくと、ナイキシューズだけでなく、ソールまでも別売りされています。こんな売り方があるのかと感心。あとから別の中国人カップルのような2人も入ってきました。春節も営業してるんだね、みたいな会話をかわしつつ店内を物色。
私は足のサイズが29.5くらいで、残念ながらサイズなし。仕方なく、違う店に移動。ここには大きめサイズも並んでおり、ラオバン(社長)も「今なら人も少ないし安くするよー」と言われるがままに、いくつかためし履き
そこでは、私のサイズにぴったりなジョーダンシリーズ(偽)があり、300元で(500元だったかな?忘れました)、自分へのお土産として試しに買ってみました。
すぐに履き替え、気分だけで言えば、わたしもオシャレなジョーダンシリーズを履いている人間。気分があがります。
※後々調べるとそんなシリーズは出てこなかった。。たまたま私が選んだのが悪かったですかね?今も家にあり時々履いてますよ!
店を後にし、他のお店も物色。ここが全部開店していると、結構にぎやかになりそうです。
お店看板にはQRコードだらけ。
莆田に立ち並ぶお店は看板の文字の大きさと同じサイズのQRコードがたくさん並んでおり、彼らがネット購入対応をメインにしていることが読み取れます。わたしはとりあえず片っ端からQRコードを登録していき、どんな会社がどんな製品を売っているのか調べました。
QRコードを読み取ってみると
上記のようにですね。WeChatで注文ができるのです。
残りのお店も散策
こんなところで満足して、今回は目的達成です。
莆田の町並み
春節であまり食事場所がなかったのですが、食堂を見つけました。
食堂では、かわいい小学生くらいの女の子も一緒にレジに入っており、春節らしい場景だなとホッコリ。
闽南料理ですね。(アモイ、泉州など) 海に近いことから海鮮が多く、スープや麺が多いです。濃すぎない味はヘルシーで美味しかったです。
また闽南といえば、烏龍茶の生産地! 私の中国茶知識が少し役立ち嬉しい・・
ホテルの朝食ビュッフェにも、海鮮があり、アサリスープ麺を食べました。
今回の旅行、空いている靴店は少なかったものの、莆田鞋(靴)の現状を見ることができ、満足でした。
以上です。
※KFCで、堂々とジョーダンを見せつける様子
ジョーダンではなくエアフォース1ですね。
そうでしたか! ありがとうございます!