“打醤油”[dǎ jiàng yóu]を知っていますか? 中国のソーシャルメディアや掲示板をみると、見かける機会があると思います。
この打酱油は、意味は醤油ではありません。
いったいどんな意味なのでしょうか?
打醤油の意味は?
最初は二組の会話をみて、打醤油の意味を当ててみましょう。
問題
对话1
对话2
怎么那么多人?
解答
对话1
ここの”打醤油”は子供が大きくなり、家事などの手伝いをするようになったことを示しています。自分はもういい年だというような意味合いもあります。
对话2
ここの”打醤油”は自分とは無関係であることを示しています。人気の話題などに対し無関心であることを示す場合、、”打醤油”や”路過”などを使うことが可能です。
“打醤油”の使い方とは?
1.伝統的な解釈
昔の醤油は量り売りである場合が多いため、多くの人は瓶などの容器を自ら持参し、量を量ってから購入していました。これを”打醤油”と呼びます。
2.ネット用語
ネット上で政治やデリケートな話題に関し話すことを避けるため、それらの記事の下に”打醤油”とコメントし自分とは無関係だという旨を示すことができます。これらの記事に対し一定の関心や見方はあるが、相手と口論になったりすることを恐れている、あるいは、普通にコメントするに値しないものである場合は”打醤油”を使うことが多い。一見なにも話そうとしないようだが、実際は複雑な感情や考えを帯びている。
“打醤油”の語源とは?
百度百科の「打醤油」によると、語源は3つあるようですが、一番語源として語られるのは以下です。
2008年、香港スター”陈冠希”と”女性芸能人”のプライベート写真の流出事件「通称:艳照门」について、広州のテレビが1人の市民にインタビューをした時に、『事件についてどう思うか?』という質問に対して、『关我鸟事,我出来买酱油的 guān wǒ diǎo shì wǒ chū lái mǎi jiàng yóu dí 』(俺にとってはどうでもいいことだ、ただ醤油を買いに来ただけだ)と答えました。このインタビューが反響を呼び、”醤油を買いに来ただけだ”という打酱油が、自分には関係のないこととして使われるネット用語になりました。
インタビューの返答内容
”广州电视台采访一位市民,问他对于艳照门很黄很暴力的看法,这位市民说:“关我鸟事,我出来买酱油的。”这句话也因此流传开来”
以上、打酱油の意味、語源でした。
ぜひ試しに使ってみましょう。
記事提供:CIItalk