中国では日本以上に人気のあるバスケット(特にロケッツに在籍したヤオ・ミンの影響が大きいでしょうか)、土地が広い中国では学校やスポーツ施設にバスケットコートが沢山あり老若男女に親しまれています。
今回渡邊雄太のNBAラプターズとの本契約は、中国バスケファンからもお祝いや、その契約獲得までのストーリーへの尊敬や共感を得ております。
渡邊雄太の本契約に対する中国ニュース報道
”志をもって目的を果たした!渡邊雄太が正式にラプターズと契約。唯一の黄色肌のバスケ選手がしっかりとNBAに地に足をつけている。”
と称賛の大きな見出しをつけています。
このタイトルの背景としては、私の実感では中国国内バスケ(他スポーツ含め)は、まだまだハーフの選手への許容が慣れていないという部分もあり(帰化選手も少なく)、八村がNBAに入った際もハーフだから、という残念なコメントが多くありました。確かに八村も親御さんの身体能力を活かして、努力の上でNBAに立っておりますが、中国では中々自分たちと同じアジア選手が努力した掴み取ったという意見を持っている人は多くはないと思います。
今回渡邊雄太への称賛が多かったのも、ある意味で日本人両親を持つ渡邊雄太が同じアジア人として成し遂げた偉業を素直に尊敬する、という表れだったように感じます。
八村には、言論を吹き飛ばすような、NBA主力、オールスター級の選手としてより活躍してほしいです。
一方で、中国も徐々に国際結婚も増えており、例えば広州のあたりですと黒人も多く、今後ハーフの選手が沢山でてくると、こういった偏見はなくなって来るのかもしれません。
中国SNS上のコメント
”彼は毎回練習の最初にきて、一番最後に帰る” 今のパフォーマンスは当然だ!
”「努力は裏切らない。」渡邊雄太がラプターズと正式契約”
”ある人は努力せず、ある人は努力しても上手くいかない” 渡邊は自分の運命を努力で変えた。コート上でも外でも彼はチームメイトやコートの信頼を得ている。
“周琦に見せるべきだ”
中国バスケファンは、近年NBAに在籍した周琦(ジョウチー:中国のバスケ選手)と比較するコメントをよくします。これは思うように活躍できなかった落胆や、日本バスケが八村や渡邊が出てきたことでアジアの勢力図が変わることを危惧したコメントもよくあります。
周琦:2016年ドラフト全体43位でロケッツから指名され、2017-18シーズンからNBAに挑戦。NBAで19試合に出場して平均1.3得点、1.2リバウンドという成績を残した。この約1年半の大半をGリーグのリオグランデバレー・バイパーズで過ごし、31試合(先発26試合)に出場して平均11.2得点、7.0リバウンド、2.1ブロックを記録した。2018年解雇。
https://basket-count.com/article/detail/14852
そんな渡邊雄太と中国の関わりは、世界バスケでありました。世界バスケについてインタビューされている動画があったので紹介します。
中国記者からの過去インタビュー
グリズリーズ時代(メンフィスハッスル)に、記者にインタビュー(おそらく中国の記者)された際には、東京オリンピックに向けてのコメントと合わせて、中国世界バスケの印象を聞かれており、中国は偉大な国で、中華料理も好きだと好意的なコメントを残していました。記者も思わず嬉しそうな反応をしています。
これからも渡邊雄太の活躍を応援しています!
※ちなみに渡邊雄太は中国でモテる顔だと思います
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