中国人も日本人も数字で縁起を担ぐ習慣があります。誰かにものを送る時には縁起が良い数字で送り、縁起が悪い数字は避けます。
中国人が贈り物を渡すときはいつも数字を気にしています。中国人が好きな数字と嫌いな数字を見ていきましょう。
レッスンの内容
1、日本人が嫌いな数字と好きな数字
2、中国人が嫌いな数字
3、中国人が好きな数字
3.1、6が縁起が良いと言われている理由
3.2、8が縁起が良いと言われている理由
3.3、9が縁起が良いと言われている理由
4、中国文化に対する理解を
日本人が嫌いな数字と好きな数字
日本人も誰かに物を送ったりするとき数字を気にするものです。
例えば4は死を連想させるので避けられますし、9は苦を連想させるので避けられるでしょう。13も13日の金曜日という言葉があるので通常避けられます。
一方日本人が好きな数字もあります。7はラッキーセブンと言われ好まれます。8も末広がりと言って好まれる傾向があるでしょう。
では中国ではどんな数字が嫌がられ、どんな数字が好まれるのでしょうか?
中国人が嫌いな数字
中国人が嫌いな数字は1つだけ、4です。日本と同じ数字ですが面白いことに理由も全く同じです。中国語の死は死(sǐ)という発音なのですが、数字の四も四(sì)と発音します。
音が同じなので縁起が悪いとされ、贈り物を送るときは4個送ることはしませんし、餞別(红包:hóngbāo)を送るときは400元とか4000元など4がつく数字は避けられます。
中国人が好きな数字
中国人が好きな数字は3つあります。6、8、9なのですが、どうして縁起が良いと言われているのでしょうか?
6が縁起が良いと言われている理由
6はキリスト教国では悪魔の数字と言われていますが、中国ではよい数字とされています。
理由は6には「物事が順調」という意味があるからです。有名な四字熟語で六六大顺(liù liù dà shùn)という言葉がありますが、6が二つも重なっているの「大いに順調!」という意味になります。
結婚式は6月や6、16日など6がつく日に行われることが多いようです。日本でもジューンブライドなどと言われ、6月に結婚式を挙げるのが良いとされていますが、もしかすると中国の影響もあるのかもしれません。
8が縁起が良いと言われている理由
8が縁起が良いとされている理由は日本とは異なり、お金が大好きな中国人らしい理由です。お金持ちになることを意味する「发财」(fā cái)という言葉の「发」(fā)が八(bā)という発音と似ているからという理由です。
ここで注意深い方は「子音がfとbでは発音が違うんじゃない?全く同じ発音でもないのになぜ縁起を担ぐことになるの?」と感じるかもしれません(私もホントにそう思います)。
少々語呂に無理があっても、それだけ「发财」(fā cái)できるように数字で縁起を担ぎたいという事なのです。
中国人はだれかにお金を渡すときは888元と1888元など、8の数字にして渡すことが多いようです。
9が縁起が良いと言われている理由
9が縁起が良いとされているのは「久しい・いつまでも」を意味する久(jiǔ)という発音が、数字の九(jiǔ)の発音と同じだからです。
ですが9は他よりも「少し良い数字」と思われている程度で、6や8ほどの生活の中で用いられることはありません。
中国文化に対する理解を
今回は数字にまつわる中国文化を見てきました。
日本人が中国の文化に沿ってわざわざ8でそろえる金額を渡す必要はないかもしれませんが、日本同様4という数字にならないように気を付けたほうがいいでしょう。せっかくの贈り物なら心から喜んでもらいたいものですね。
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