2017年に報道された中国における母親の姓を名乗ること、に関する記事を紹介します。日本でも徐々に父親でなく母親の姓を名乗るということが徐々に抵抗なく受け入れられてきています。私の周りも女性側の名前を引き継ぐ、また中国の友人でもおじいちゃんの姓を受け継ぐといった話も聞きます。わたしも姓の漢字は同じものの、親が読み方を変えていまして、徐々に柔軟になっていくのだと思います。
ソースはこちらになります。
调查:54.7%受访者能接受孩子随母姓 23.2%不接受
http://www.chinanews.com/sh/2017/10-17/8354141.shtml
ここから以下はCIICTALKの記事を引用しています。
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古今東西、子供が父親の姓を名乗ると言うのは普通のことでしたが、時代の発展に伴って、過去には常識であったことが通用しなくなってきています。
最近、中国青年新聞社社会調査センターが2032名を対象にアンケートを行なったところ、54.7%が子供が母親姓を名乗ることに好意的で、23.2%が反対していることが分かりました。
ここ数十年、母親姓を名乗る子供が増えているとはいえ、父親の姓を名乗る子供の数が圧倒的に多いので、この調査結果が示しているように半分以上の人が母親姓を名乗ることに賛成していることは、意外なものでした。これは社会観念の変化のスピード、またそれが我々の予想や期待を超えてくる、という好ましい傾向だと言えるでしょう。
ある人はこう尋ねるかもしれません。:子供が誰の姓を名乗るかはそれほど重要なことですか?実際のところ、重要であるとも、そうでもないという見方もできます。
もしこの件が重要だという観点からいえば、20世紀に男女平等という概念が中国に伝わるまで、子供の姓が父親のものか母親のものかによって不公平な状況があったことが挙げられます。しかし、この歴史上長く続いてきた習慣を変えることは非常に難しいものです。今回の社会調査が明らかにしているように、大多数の中国人が母親の姓を名乗ることを受け入れているということは、肯定的な一面の現れだといえるでしょう。
根本的に、子供が父親の姓名乗るというのは、一つの風習で、男性が経済と政治の面で絶対的に優勢だった旧社会で形成されたものです。男女の経済地位や権力が平等になるにつれて、この考え方が変化してきています。半世紀以上前に、中国の女性の経済地位は旧社会の女性のものを既に上回っていまが、男女平等という考え方の面では遅れをとってきました。
今日になってやっと、社会の子供の姓に関する固定観念が変化が現れはじめたことは、男女平等という考えが物質的なものから概念のレベルにまで達したことの証拠だといえるでしょう。それで、子供が誰の性別を名乗るかということには、重要な象徴的な意味があり、人々の男女平等という考え方が受け入れられつつあることや、現代社会が伝統的な家庭関係を再構成しようとしている動きを見ることができます。
一方、この件が重要ではないという見方で話を進めるのであれば、子供が父親の姓を名乗ろうと、母親の姓を名乗ろうと、健康に成長してくれさえすればいいという考え方もあります。そのため両親ともこの件を重要視していません。事実上、子供が父親の姓を名乗るという“鉄の掟”はそう簡単に変えられるものではなく、多くの人が伝統的な規則を安易に変えたがりません。この旧社会の考え方は子供の姓帰属の不平等の原因になっています。
事実、最近の調査によると。65.2%の男性が子供のせいは重要だとみなしており、その数字は女性の割合を46.2%上回っていました。同時に、子供が母親の姓を名乗ることについては46.1%で女性の割合を62.8%下回っていました。
この面で、私たちはさらに男女平等に向けた知識を普及させ、心の中にある固定観念の払拭に務めていかなければなりません。そうできて初めて“子供が誰の姓を名乗るか”ということが問題になり、個人の自由な選択になることでしょう。
社会観念の進歩は、だだ“討論・研究”するだけのものではありません。個人的にも重要なことでした。約10年以上前、私が中学生の頃、母親の姓を名乗っている同級生がいました。当時、これは社会的には奇妙なことだったので、同級生の間でいつも話題になっていました。しかし、現代の状況は全く異なっています。遅く生まれた子供は母親の姓を名乗る割合が高くなっています。別の面として、母親の姓を名乗る子供は少ないとはいえ、白い目で見られることは少なくなっています。言い換えれば、子供が誰の姓を名乗るかという問題において、社会的雰囲気がとても緩いものになっているということです。この変化は大多数の人にとって小さいことかもしれませんが、母親の姓を名乗っている子供にとっては非常に重要なことです。文明社会はこの件に注目すべきでしょう。
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